綺麗な本屋の本


久しぶりに大きめの本を一冊買いました。本屋とカフェを見ればその街の文化がわかると聞いたように記憶してますが、最近街から本屋がなくなりつつあるのは悲しい限りです。その本屋が唯一無二の個性的な本屋であったならばなおのこと。数十年前から深夜通っていた青山ブックセンターの六本木店が昨年惜しまれつつ閉店したものの、その跡地である同じ場所に新しいスタイルの、まさに文化を喫する「文喫」が誕生し、再び本と出会うための扉が開かれました。国内外の文学、哲学、心理学、科学、歴史、社会、宗教、音楽、映画、写真、建築、デザイン、アート、ファッション、趣味&実用、ビジネス、コミックまで約3万冊収蔵し、そのすべてが閲覧購入可能という嬉しさ。エントランス部分では興味深い企画展も行われ、約90種類の雑誌のコーナーへと続く。階段上のスペースは入場料の税別1,500円(平日夜は1,000円)を払えばほぼ1日中大好きな本の世界に没頭でき、おかわり自由の珈琲・煎茶ももれなく付いて来ます。また有料で軽食やスイーツ、ジュース、アルコールの用意もあり至れり尽くせり。閲覧室の机と椅子は座り心地も良く格別。好きな本に好きなだけ時間を忘れて浸れる夢のような空間が広がっています。
「もらってうれしい本ランキング」では、1位が「自分が欲しい本・好きなジャンルの本」、2位が「絵本・写真集・詩集・装丁のきれいな本」、3位が「自分では買わないような本」とのこと、贈り物にふさわしい素敵な本をあなたも文喫で探してみませんか?

28
6月
2019

独自の存在感ミニマム・アート・アクセサリー


ファニーでシュールなstudio tricoふるやともこさんのアクセサリーは、手のひら、いえ指先にも乗るほどのミニマムな世界ですが、見る者を惹きつける魅力に溢れています。私が初めて出会ったのは、とある雑貨店のレジ脇でしたが、その真鍮とエナメル樹脂の質感と何よりデッサン力が素晴らしい。それらブローチやピアスには、小さなストーリーや独特の可笑しさが仕組まれていて、身につけることで、その日のファッションに遊び心が加わったり、心地よい抜け感を演出してくれます。数ある日本のアクセサリーで私自身イヤじゃないと思えるものは本当に希少で、大抵はここのコレがいらないとか、大きすぎるとか何かしら抵抗があるものですが、それがイイと思わず両手で包み込みたくなる納得の可愛いさ。過去のガラス作品「綿毛と雨のインスタレーション」や「丸い実のサンキャッチャー」もとても素敵です。サイトやFBもぜひ合わせてご覧下さい。チョコに添えて贈っても素敵です。

08
2月
2018

蝶々のマグカップ、もう買えないのかなぁ

再上京して身の回りも落ち着かないままモロモロの仕事に振り回され、このシステムのセキュリティ強化に本人でありながら貴重な気分の乗った書けるタイミングには数回もシャットアウトされ、完全にめげて更新を断念し、ゆっくりこのブログに向かえる時間があればなーと思いつつ、あっという間に5ヶ月も経ってしまいました。
そして、5月のアイテムとしてUPしようと思っていた、この久し振りに出会えたと思えた素敵なマグカップと紅茶のセットでしたが、やはり、その間に売り切れてしまいました。再入荷はないのかなー時々サイトを訪れているのですが動きはないようで。問い合わせればいいのかなー。モンシロ蝶のも紅茶セットのものは残りあと1個のようですが、確か青いモルフォ蝶のものが最初に完売して。次はこのアオスジアゲハかキアゲハで釉薬ありの方が人気で、やっぱり、見つけた時に手に入れておかないと遠くへ飛んで行ってしまうんですねー。新しい九谷焼のスタイル、カップにセットした時に蝶がとまったように見えるティーバッグの姿も美しく、白のパッケージBOXもかなり素敵だったんですけどね〜。あまりに残念だったので、ここにUPしちゃいましたー。(以下の公式オンラインストアで後日購入できましたっ!!)
http://www.hanasaka-kutani.jp/

08
9月
2016

まさに華を添えるアクセサリーGinta

Ginta (ギンタ) というラトビア生まれのアクセサリーをご存知でしょうか?、アール・ヌーヴォーを彷彿とさせる草原に咲く花や、優雅に舞う蝶々など、自然からインスパイヤされたモチーフを、まるでレースを思わせる美しく繊細なカッティングを施した装飾的なデザインで、イタリア製のフェイクレザーを使い、着け心地軽やかに仕上げた今までにない独創的なアクセサリーです。50色ほどもある豊富なカラーバリエーションの中から選べ、お洋服に合わせて様々なシーンでエレガントにもカジュアルにもアクセントとして使える存在感のあるアクセサリーです。シンプルなワンピースやプレーンなニット類の首周りや手元がたちまち華やかに。フェイクレザー製なのでコサージュのように扱いを気にする必要もなく手軽に扱えるのが嬉しいですね。Ginta はすべてがハンドメイド。美しいディテールの花びらも一枚一枚丁寧に重ね合わせ、縫い合わせられています。 2007 年よりファッション・アートブランドとして誕生したGintaは、デザイナーであるGinta Siceva (ギンタ・スィツェヴァ)に由来しており、彼女自身ラトビア生まれでロンドン・ファッション・カレッジにてファッションデザインとイラストレーションを学びました。春先に多い式典やお呼ばれに活躍しそうですね。
http://athalie.jp/

28
2月
2016

Bespoke Stationeryの魅力

つい先日、表参道の裏道を懐かしく歩いていて、切り絵のアレンジのような綺麗なウインドウが目に留まりました。そこは、素材・加工・デザインにこだわった手紙用品専門店、Winged Wheel(ウィングド・ウィール)でした。最近はペーパーアクセサリーなどもあり、上質の紙ものはやはり素敵ですよね。手で触れた時のその質感・風合いは格別です。Winged Wheel では世界に何万種類もある紙素材の中から、用途やイメージに合わせて最適と思われる素材を選ぶことから始め、綿素材100%のコットンペーパーや楮(こうぞ)という植物を原料とする日本の和紙なども独自に企画し、飽きの来ないシンプルな紙を提供しているそうです。 その紙に一枚一枚丁寧に活版印刷でエンボスを施したものや、オーダーして名入れしたものに手書きの言葉をひとこと添えるだけで、長く取って置きたくなる記念や思い出の宝物になりそうです。レターセット、カード、便箋、封筒、名刺、挨拶状、招待状、席次表、貼箱など、人と人を結ぶスローなコミュニケーション手段=文(ふみ)の文化を大切に「紙」を提案されています。季節の案内状やこれから訪れるバレンタインのメッセージカードも何か特別のオリジナルの一枚を作りたいという方にお薦めです。
https://www.winged-wheel.co.jp/

19
1月
2016

パリ生まれの魅せるデザインシュガー


この蝶々をかたどった可憐なお砂糖に私が出会ったのは2002年、パリのやはりボン・マルシェが最初でしたが、その後、東京のインテリアライフスタイル展で、さらに福岡の岩田屋新館では蝶々だけでなくリボン、ハート、ダイヤモンド、花、エンジェル、鳥など、夢のあるモチーフをフルラインで揃えたショップにも遭遇しました。テーブルに飾るようにストックできるシュガースタンドやケースも様々あり、お客様をお招きする際やホームパーティーにふさわしいお洒落さんなお砂糖アイテムだと実感しました。ちょっとしたお礼やお返しなどのプチギフトにも、必ず使っていただけるもので、それでいて装飾性に富んでいるので、これからの時期などお家に常備しておくと重宝ですね。一粒一粒で形成される角砂糖の常識を超え、製品形状からパッケージまで、シンプルでエレガントな美意識に貫かれ、カップの縁に掛けられたり、マドラーを中央に通せたり、独創的なアイディアにあふれています。さすが、その造形美に追随を許さないパリを中心に、ヨーロッパ中の審美眼の高い人々に支持されている「CAN A SUCカナスック)」は、1992年にフランスで創設されたパストラーレ社によるものです。

14
12月
2015

可愛く深いとぼけた賢さ

フランスで子ども向けの哲学絵本として誕生した「はじめての哲学」シリーズ。日本ではむしろ大人向けとして、この2冊が最初に同時刊行されました。すでに数々の賞を受賞し、世界19カ国で翻訳出版されています。哲学博士で教育者のオスカー・ブルニフィエの文とジャック・デプレのつぶらな瞳の不思議なCGイラストが、まっすぐに脳と心に語りかけて来るようです。日本では『小さな王子―新約 星の王子さま』の翻訳者である藤田尊潮の繊細で美しい言葉が添えられています。パリで起きた悲しい事件の後だからこそ、また扉を開きたくなりました。違った考えがあることを認めること、正義や幸せの形も一つでないことを改めて考えさせられます。このシリーズを手がけられた編集者の方のインタビューもサイトで紹介されていますのでご一読されてはと思います。起こるべくして起きたのなら、今一番必要なことは立ち止まって”考える”ことが誰にも同様に科せられているということなのでは?哲学絵本、今こそ贈りたいと感じました。
http://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=82543
http://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=82544
http://www.ehonnavi.net/specialcontents/interview/20120531/
<はじめての哲学「愛すること」「生きる意味」世界文化社>

22
11月
2015

高貴な馥郁たる香りに包まれて

私がこの雅な「久邇(くに)香水」に出逢ったのは約7年前、京都の祇園四条にある、かづら清老舗においてでしたが、前皇太后陛下の兄君、久邇朝融王(くにあさあきらおう)のご創作によるこの久邇香水は、最高級のジャスミンの香りで、昭和26年(1951年)より旧宮家の方々を中心に愛用され育まれてまいりました。と説明されるやんごとなき香りの逸品。

また立派な箱内に添えられた栞にも、高貴で優雅な秘められた香りを、貴方の香りとして、又、贈り物として、ご愛用賜りますようお願い申し上げます。と美しい言葉で書かれています。

何か昨今はすさんだような、少々気の滅入るような事象が耳目に触れることが多い中、束の間ですがこのわずか一滴の香水と言葉に心まで洗われるような気持ちがしました。柔らかく豊かな香りのジャスミンとさりげない優しさを感じるローズの香り。やはり、ばらの香りはストレスを和らげるとともに気分を落ち着かせ、体調バランスを整える効能もあるのだそうです。クラシックな小瓶の佇まいがなんとも好ましく、枕元に置いたりバッグに忍ばせて目に留まる度に微笑みたくなる、西洋とは違う東洋の、まさに日本らしい気品あるお行儀のよい香薬だなぁと再び思い入りました。

ごく最近この製品をオンラインで手に入れられることを知り、嬉しくて早速オーダーした次第です。上品な安らぎを感じられたり、清浄に心を整えられる香水を求めている方におすすめです。
http://www.kuni-jp.com/kousui.shtml
<久邇香水 ジャスミン/ローズ (各10ml) 5,500円>

08
10月
2015

秋の線香花火


福岡・博多に生まれ育った私には、線香花火といえば、この形( スボ手牡丹 )。これは300年変わらない線香花火の原形だとか。ワラスボの先に火薬を付け、それを香炉に立てて火をつけて遊んでいたことが始まりだそうです。いたずらっ子の発明でしょうか?米作りが盛んな関西地方には、ワラが豊富にあったため、このスボ手牡丹は関西地方を中心に親しまれてきたとのこと。関東で一般的なのは、こよりのような虹色に彩色された和紙などで作られたタイプ( 長手牡丹)。

日本で唯一、現在もこの二種類の線香花火の製造を行なっている、筒井時正玩具花火製造所

線香花火1本に使われる火薬は0.08グラム。わずか100分の1グラムの増減で、燃え方が大きく左右されるらしく、もっともシビアで繊細な花火といわれる所以だそうです。その火薬に使う材料の要となるのが松煙。花火づくりに不可欠な油分を豊富に含んでいる、切って30年以上寝かせた宮崎産の松の根からとれる松煙を使用。

ワインと同様、線香花火も「熟成」によって味わいが深まるのだとか。時を経た線香花火は、どこかやわらかく、温かみのある火花を散らす、と。サイトにありました。その言葉にしたがい私も夏に購入した、この線香花火を秋にひとり愉しんでみようと思います。
http://www.tsutsuitokimasa.jp/index.html
<西の線香花火 スボ手牡丹 15本(1箱当たり)税抜600円>

04
9月
2015

使える「ありがとう回数券」

春に「こころふせん」を見つけた時もとある文具店で気持ちが小躍りしてしまい、すぐさま雑誌に紹介したのですが、今年もやってくれました日本文具大賞2014デザイン部門優秀賞に輝いた、この「ありがとう回数券」。この響き、子ども銀行券や肩たたき券と同じ懐かしさを彷彿させますが、回数券切符型のミニカードで改札鋏も入れられた手の込んだ作りになっています。四角い囲みの中に自分の名前を書いて、借りた本を返す時などにメッセージカードとして挟んで使えます。この他、こころを伝えるコミュニケーションシリーズには、のしになったマスキングテープ「こころてーぷ」やのしの切手型シール「ありがとう切手しーる」、タグ形ぽち袋「こころふだ袋」、小さなギフトボックス「こころころころ」など、ちょっとした差し入れやお返しの際に助かるお茶目なアイテムが揃っています。お財布やバッグの中に常備しておくと、帰省など旅先での心づけや出会い頭のお年玉なんていう場合にも活躍してくれそうです。
http://maruai.co.jp/shop/kokorocommunication/
MARUAI designed by h concept + Asano Design Studio ありがとう回数券

15
12月
2014