風物詩の一つと言える日本のクリスマス。和菓子にとってはその新しい季節の行事をどのようなお菓子に象るか、それは、一重に熟練の職人の感性と技にゆだねられるわけで、老舗の暖簾を守るような立場であれば、西洋のクリスマス・モチーフをただ置き換えるようなものではなく、何か革新的でしかも和の心も体現する、味はもちろんのこと、美しいカタチを求めて苦心惨憺されることと思います。

優れた伝統を継承するものは洋の東西問わず、芸術と等しく並々ならぬ生みの苦しみがあるかと思われます。そんな思いを改めて抱かせられたお菓子がこの薄氷本舗 五郎丸屋の「きせつのさがしもの」です。毎週金曜に予約販売される数量限定の尊いお干菓子、琥珀糖の透き通った綺麗なお菓子9個は、それぞれ異なる色、形、味を持ち、丁寧な包装で木箱に収められています。

硝子造形作家 山本真衣Breeze』に触発されコラボに至ったくだりの詳細は、ぜひ以下を直接ご覧下さい。私もこのオンラインより購入させていただきましたが、何よりお取り寄せしますと、同梱の栞にある詩歌が素晴らしく、このような言葉を紡ぐ方が、やはり、このお菓子を作られたのだと感銘致しました。薄氷1752年、5代目 八左衛門発案)を世に送り出した五郎丸屋さんの、流石当代(16代目 渡邉克明)の類稀な芸術性が結実したものと久々に語りたくなるお菓子でした。
五郎丸屋オンラインショップ きせつのさがしもの(クリスマス)
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