正式には、1月6日の公現祭(イエス・キリストの顕現を祝う)にフェーブ(陶製の人形などを象った当たりくじ、古くは乾燥そら豆)入りでふるまわれたという。日本では衛生法により別添えとされているが、引き当てた人は幸福な新年が訪れ王様になれるという、紙製の金色の王冠ももれなく付いて来る。16〜17世紀に完成されたフランス伝統菓子の一つガレット・デ・ロワ

この模様は月桂樹の葉を表していて「勝利」を意味するそうで、他に太陽(渦巻き)の「生命力」や麦の穂(ヘリンボーン)の「豊穣」、ひまわり(格子)の「栄光」などがある。今月店頭やショーケースなどに並ぶそれぞれの模様を見比べてみるのも愉しいかも知れない。私はクラシカルなものが好みだが、特に今年は新しくオリジナルの柄や中のクリームにもアーモンドだけではない独自の味を作り出している著名パティシエも多い。

私はちゃんと家庭でホールでいただくのは初めてで、せっかくなのでクリスマスケーキもお願いしたpatisserie nico(パティスリー ニコ)に年末年始も開店営業されていると聞き、しっかり予約して、元日に受け取りに出かけた。(写真のものの価格は税込3,795円)